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マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 174542 位
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時代は違っても…
1770年4月にオーストリアからフランスにお輿入れしたマリー・アントワネットが、
1781年11月までの11年間に、母マリア・テレジアと交わした手紙が
収められています。
異国に嫁いできたアントワネットの微妙な立場、マリア・テレジアの「女帝」として
国益を考えようとする姿勢や「母親」としてアントワネットや他の子どもたちを思う
気持ちなどがよく表されています。
母親と娘の、離れたところでお互いを気遣う思い、
娘のことをひたすら心配する母と、その母の忠告を時には素直に聞き、また時には
適当にかわそうとする娘とのやりとりなどには、時代は違っても、人間の営みには
共通するものがあると思わされます。
政治と結婚と母と娘
オーストリア女帝マリア・テレジアと、フランス王太子に嫁いだ末娘マリー・アントワネットとの毎月定期的に交わされた手紙の全訳です。 テレジアが亡くなるまでなので、アントワネットの没落前のものです。
当時の手紙は他人が読む事を前提に書かれていたので、なるほどまどろっこしい表現はありますが、母娘の情、政治、外交、そして本音と嘘とか入り乱れてすごく読み応えありました。
家族、国、宗教などなどいろんなものが全てがここにあります!
アントワネットが手紙で母親についた嘘が新聞によってばれてしまう…そういう母娘の溝、そして、その特別な血筋ゆえの深い結びつき。とても複雑です。
私たち現代人と同じ目で解釈したら面白くない部分もありますし、私たちと変わらない部分もある。そういうところがまた楽しめると思います。
ところで、マリア・テレジアは11人の娘を産みましたが、他の娘との手紙もあわせて読んだら、当時のヨーロッパの国際情勢を丸ごと把握できる勢いだろうなあ。マリア・テレジアと断絶した6女マリア・アマリーエなんかおもしろそうです。彼女は恋人と別れさせられ、パルマ公に嫌々嫁いで、当地を経済破綻させております。もっとも彼女は、母親との文通も絶ってしまったそうですが。
生身のマリー・アントワネットに会える…
個人的にはルイ十六世に関心があり(普通は逆でしょうが)、この奥さんのほうはどうも今ひとつ親しみが湧かなかったのですが、この書簡集からは現代人と何の違いもない彼女の姿が読み取れ、ちょっと親しみと共感が持てた気がします。ウィーンからベルサイユに来て、ホームシックにかかっている姿など、その頃の年齢(15歳!)を考えると当たり前でしょうが、今までそんな人とは思っていなかったので「へぇ。」という感じ。お母さんも娘が心配な反面、抜け目なくオーストリアの権益拡大を狙ってあれこれ指図してくるし。欲を言えば同じ事件の反面(フランス側から見た意味)をみすず書房のカストロ著「マリ=アントワネット」で確認しながら読めば一層理解が深まります。これらの著作、自然な日本語訳で読めるとは、ただ感謝です。
マリア・テレジアの娘を思う気持ちがひしひしと伝わってきます
かなり読み応えのある一冊です。 マリア・テレジアが娘アントワネットの素行を心配し、宥め、叱咤する数々のやり取りは、母親の愛情に溢れています。 そんな母親の心配を他所にアントワネットは嘘を重ね、言う事を聞こうとはしません。 もし、アントワネットが少しでも母親の助言に、早くから耳を傾けてさえいれば・・・断頭台という結末は逃れられたのかもしれないと思わされました。 アントワネットに関する資料本には様々な物がありますが、この秘密の書簡は実際にやり取りされた手紙だけで構成され、読む者を惹きつける力があります。 かなり分厚い本なので何日か掛かりましたが、一気に読んでしまいました。 アントワネットに興味のある方ならば、ぜひ手にして損はないと思います。
大事に取っておきたい
まずこれだけの書簡が日本語で読めるということが どれだけすばらしいかということですね。 読めば読むほど奥が深く、他の資料などとあわせて読み勧めていくと この書簡の重要さがよくわかります。 良くぞここまで残ってくれた そういう気持ちでいっぱいです。母として、また女帝としてのテレジアの心の動きや それを疎ましく思いつつも真剣に返事をしたり はぐらかしたりと奔放な娘。 当時が政略結婚で、また2大勢力といわれていた家同士の結婚 国を思い娘を思いとテレジアの心が読み取れるいい本だと思います。 しかも娘の事は別便でしっかりと監視させていたりと 抜かりないところがまたすごいです(笑) これだけ読んでもわかりにくいので是非他にアントワネット関連の 書物をお読みになっていただければ もっとより深くこの書簡の意味がわかり感動するでしょう。
岩波書店
王妃マリー・アントワネット (「知の再発見」双書) マリー・アントワネットと悲運の王子 (講談社プラスアルファ文庫) マリー・アントワネット 上 マリー・アントワネット 下 ルイ十七世の謎と母マリー・アントワネット―革命、復讐、DNAの真実
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