マリー・アントワネットと悲運の王子 (講談社プラスアルファ文庫) [歴史(日本史世界史)]

マリー・アントワネットと悲運の王子 (講談社プラスアルファ文庫)



マリー・アントワネットと悲運の王子 (講談社プラスアルファ文庫)
マリー・アントワネットと悲運の王子 (講談社プラスアルファ文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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歴史のミステリー…ルイ17世は本当にタンプル塔で死んだのか?

「ベルサイユのバラ」にはまった年代の女性にはすっかりおなじみの、マリー・アントワネット。フランス革命で断頭台の露と消えた彼女ですが、実は4人の子供をもつ母親でもありました。末の息子ルイ・シャルルは父のルイ16世が処刑されたあと、反革命派によってルイ17世として国王に指名されることになります。このとき、8歳。そして2年後、10歳のときに、監禁されていたタンプル塔で死亡し、共同墓地に葬られます。

しかし、その死には謎が多く、また革命の混乱の中で、遺体の確認も十分に行われなかったことから、ルイ17世生存説が、第二次世界大戦後までフランス国内外をにぎわせていたのだそうです。本書では、マリー・アントワネットがフランスのブルボン王家との政略結婚でベルサイユに来るところから、ルイ16世との結婚生活、母としての生活、そして革命によってたどる運命を描き、彼女の死後、残された息子、ルイ17世をめぐる騒動からその死の真相へと迫っていきます。

平易な文章で、ブルボン王家の最期と、混乱をきわめた革命の顛末が描かれており、ミステリー仕立てで歴史の渦中に引き込まれていきました。特に、次々と現れる自称「ルイ17世」とその真偽の判定が、興味深かったです。DNA鑑定により、明らかにされる最後の真贋は…読んでからのお楽しみということで、どうぞ。
悲運の王子シャルルが主人公、心臓は王子のものなのか?

と、書いてしまうと、この本の面白さが半減してしまう?
結論は書きませんが、推理小説よりもドキドキしながら読んだ。

漫画「ベルサイユの薔薇」では、シャルルは生きていて
自分の母(アントワネット)すらも忘れて一般庶民として育つ
そんな姿が簡単だが描かれていた。

真実はどうであったか?
国王一家はフランスを脱出しようとして失敗し、捕らわれ、
監禁されることになり、やがて子供たちは親から引き離される。
国王と王妃はギロチンにかけられ、
まだ子供であった皇太子シャルルはしばらくしてから
監禁されている塔の中で病死した。

…でも、最近でもテレビなどの番組で
「私はシャルルの子孫です」と名乗る者が後を絶たない。
シャルルが亡くなったとされて間もなく、私はシャルル本人だと
名乗る者も多かったらしいと本にも詳しく書いてある。
真実そうであればシャルルはどうにかして塔から逃げられたのか?
「塔から逃がした」という夫婦の話も載っており、ハラハラする。
塔から出ることの出来た姉(王女テレーズ)は、
シャルル本人だと名乗る者たちの誰にも会うことなく世を去った。

塔で亡くなったシャルル本人かわからない少年の心臓は
人の手に渡りながら残っており、(その経緯も書いてある)
アントワネットの毛髪も残されていた。
アントワネットの姉妹の毛髪も、母マリア・テレジアが残している。
ここからDNA鑑定が行われることになるのだが…。

心臓の入った小瓶の写真などもあり、途中途中、とばして
最後を読んでしまいたい衝動にかられながら読んだ。
時を経て解明された真実とは?

謎の解明

長年、マリー・アントワネットの末息子ルイ・シャルルが、史実通りタンプル塔で死亡した男子かどうか?と言うのはフランス史上最大の謎とされていた。
本書は、フランス在住のノンフクション作家の著書であり、巻末の参考資料も現地フランスの書であることから、期待を込めて購入。
革命時の国王一家の様子や、その後に登場した多くの王子だと名乗る中から、最も本物だと言われていたノンドルフ、解剖に立ち会ったペルタン医師が所有していた王子の心臓の経緯など、2世紀に渡る謎の解明が分かりやすくまとめられている。



講談社
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